今さんの初メジャーバンドとなったのがパンタ&HALです。
これ以前にも数々のバンドに参加したようですが、頭脳警察で有名なパンタさんのバンドに参加した事で、
一気に注目される存在となりました。
結成は1977年7月で、約2年間はリハーサルとLIVEの連続の毎日を過ごし、バンドとしての基礎固めを
してからのアルバム発表となりました。
パンタ&HALとしては、LIVEを含め3枚のアルバムをリリースしましたが、残念ながら「マラッカ」発表後
バンドをはなれています。

(注意:便宜上、ペダルスティールやボトルネック使用はスライドギターで統一しています)

マラッカ パンタ & HAL 1979年 3月発表
LP:FLD-10013
CD:VICL-5133
VICTOR M. I. (invitation)
A1 マラッカ
A2 つれなのふりや
A3 ブリキのガチョウ
A4 裸にされた街

B1 ココヘッド
B2 ネフードの風
B3 北回帰線
B4 極楽鳥
MEMBER:
Tsuyoshi Kon (G,Vib.,B.Vo)
Panta (Vo)
Motoji murakami (B,B.Vo)
Fumio hamada (Ds,B.Vo)
kouichi hirai (G,G.syn,B.Vo)
GUEST MUSICIAN:
PECKER (Per)
KEIICHI SUZUKI (Marimba,B.Vo)
TATSUROU KONDO (Key,Syn)
KENJIROU ODA (Key)

ETC.
ムーンライダースの鈴木慶一さんをプロデューサーに迎えた、パンタ&HALの1st.アルバム。
パンタさんを中心としたバンドでありながら、メンバーの音楽性がぶつかりあっていて、特に今さんの色が
濃くでているアルバムと言えると思います。
実際、ハードなイメージのあるパンタさんのサウンドと違い、かなり洗練されたものになっていますし、
スティーリー・ダン風の曲は完全に今さんの色でしょう。
今さんのプレイでは、タイトル曲であるA1のソロ、B1のカッティングとVib.のソロ、B2のスライドギターの
ソロ、B4のアコースティックギターのソロとオブリガード、そしてエンディングのソロの競演あたりが聴き所
といえます。 しかし、このアルバムはギタープレイ云々より、アレンジが最大の聴き所かも知れません。
B1やB4のスティーリー・ダン風のアレンジも良いし、B3あたりはソロの「Go Ahead」風でもあり、
今さんのアレンジした楽曲にこの手のものが良くみられます。
まさに、今さんの本領が発揮された好アルバムと言えます。必聴盤ですよ、これは。
ジャケットは、以前のパンタさんの黒っぽいイメージとは違い、白っぽいジャケットです。
これはパンタ&HALを新たな気持ちで始めようと言う、パンタさんの意気込みが表れているのではないで
しょうか。

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