ジャマイカに生まれイギリスで育ったMAACHO(マッチョと読む)、1970年代半ばにハワイに移住し「Island Music」
いわゆるレゲエとハワイアンが融合した「ジャワイアン」で活躍しているアーチストです。
今さんは、ここで紹介するアルバム「DON'T MESS WITH MY MUSIC」にプロデューサーとしてクレジットされて
います(もちろんギターも弾いていますよ)

このアルバムの前年の94年にも「A THOUSAND CRANES」というマキシシングルにギタリストとして参加しており、
日本で発売されたMAACHOのアルバムやシングルが何枚あるのかわかりませんが、他にも2人の関係した作品がある
かもしれません(ご存知の方は、是非ご一報下さい)。

(注意:便宜上、ペダルスティールやボトルネック使用はスライドギターで統一しています)

DON'T MESS
WITH MY MUSIC
MAACHO 1995年 5月 24日発表
CD: VICP-8148 VICTOR ENTERTAINMENT INC.
M1 DON'T MESS WITH MY MUSIC
M2 SPILL THE WINE
M3 THE LETTER
M4 DIXIE CHICKEN
M5 DARK END OF THE STREET
M6 WHO DO YOU LOVE
M7 UP FROM THE SKIES
M8 NOTHING IN BLUE
M9 SAY MARIA
M10 JAH LOVE REVOLUTION
MEMBER:
Tsuyoshi Kon (G)
Maacho (Vo,Skank)
Tadashi Namba (Key,E-bow)
Pino Palladino (B)
James Ganeko (Ds)

東京から今さん、L.A.からはキーボードの難波正司さん、ロンドンからは Paul Young等とのセッション活動で
有名な超テクべ−シストの Pino Palladinoさん、そしてハワイのMaachoさんとドラムスのJames Ganekoさん
というワールドワイドな組み合わせで行われたスーパーセッションアルバムです。
録音はホノルルの Audio Resourceで1995年2月〜3月に行われましたが、Mixはハリウッド、マスタリングは
東京とCD製作自体もかなりワールドワイドなレコーディングとなっています。その中で特筆すべきは、Mixに
「STUDIO CAT」PARACHUTEのアルバムでレコーディングエンジニアをつとめた Steve Mitchellさんを
起用している点でしょう。まさにより良いスタッフが今さんの人脈により集まっていることがわかります。
さて、アルバムの内容の方はというと、半分がカバー曲で Eric Burdon&War、The Box Tops、Little Feat、
James Carr、Jimi Hendrixの曲を採用。またオリジナル曲として、アルバムタイトル曲を含む2曲をMaachoさん
自身、そして残りの曲を Executive Producerとしてもクレジットされている Mark Cassさんがペンをとって
いますが、M8に関しては Mark Cassさんは作詞のみで、井上陽水さんが Maachoさんの為に書き下ろしています。
これも今さんの人脈が生かされているところでしょう。そういえばこのセッションメンバーの内、難波さんと
Pinoさんは、陽水さんのアルバムに参加したことがありますよね。
今さんのプレイの聴き所は、M3の「THE LETTER」での粘りの効いたギターソロやM7の「UP FROM THE SKIES」
の渋めなクリーンサウンドソロ、M8の「NOTHING IN BLUE」での曲調に合った怪し気なバッキング等たくさんあり
ます。しかし、このアルバムは今さんのレゲエのノリを聴いて欲しいです。 はまりますよ。
尚、個人的にはM9の「SAY MARIA」のアコースティックギターの速いアルペジオと今さんらしいノリの良い
カッティングが凄く好きです。少し「GO AHEAD」を彷佛させる感じがするからでしょうか。
このアルバムの演奏は、今さん自身もお気に入りのプレイであると公言していますし、ファン必聴プレイと言える
でしょう。
ジャケットは、Maachoさんの横顔の写真に、いかにもジャマイカ風であるラスタカラーの文字によりアルバム
タイトルが描かれています。


home