パラシュートの僚友であった松原正樹さんと井上鑑さん、またスタジオやLIVEでの共演が多い高水健司さんとの
アコースティックユニットです。
1990年9月13日に東京原宿にあったHeinecken Villageで、井上鑑さんによる閉鎖記念LIVEの一つとして行われた
セッションが発展して、アルバムまで リリースしました。アルバム発表後の7月16日にも東京FMホールにて、
CDと同じ曲順で演奏をするというLIVEを行い、今後に期待を持たせましたが、時限的なユニットであったようで、
その後の活動はないようです。

(注意:便宜上、ペダルスティールやボトルネック使用はスライドギターで統一しています)

DOLPHIN 井上鑑 Acoustic Meeting 1991年 6月 5日発表
CD:PCCR-00044 PONY CANYON
M1 THE LAST DOLPHIN
M2 PEACE
M3 How'bout a policeman's
            swing
M4 OLD BLUE PORSCHE
M5 The 9th Moon
M6 EL TIEMPO PERDIDO
M7 PARADISE BEACH TRAGEDY
M8 AL CREPUSCULO
M9 Thousand and Sixth
M10 BOOBEE BLUES
M11 Tickled by a Tail
MEMBER:
Tsuyoshi kon (G,Mandolin)
Masaki Matsubara (G)
Akira Inoue (Key)
Kenji Takamizu (B)
美しいアルペジオで始まるこのアルバムは、ほぼアコースティックギターにて演奏されています。
アコースティックといってもエレアコがメインのようで、非常にエフェクトのりの良い美しい
サウンドになっています。
全11曲中、今さんはM3とM5の2曲を提供していて、M3の「How'bout a policeman's swing」
今さんらしい軽快な曲で心ウキウキさせてくれます。
一方M5の「The 9th Moon」は、これまた今さんらしい曲で(そりゃ当然ですよね)、
「Mandolin Dream」に通じるものがあると思います。
また、M2はANA、M9は第一製薬(でしたっけ?)のCM音楽として採用され、お茶の間に今さんのプレイが
流れました。特にANAの方は印象的なスライドギターで、覚えている人も 多い事と思います。
ギタープレイに関しては、今さん作曲の2曲をはじめアルバム全体に言える事ですが、テクニック云々より
今さん独特のリズム感や和音感覚が聴き所で、特にアコースティックである為か、ボイシングがとても
わかりやすくていいですね。
アルバム発表から10年あまり経ちましたが、私にとっていまだに夏のドライブには欠かせないアルバムです。
しかしさすがにいつも同じでは飽きてしまいそうです。だから新しいアルバムを創ってくれると本当に
嬉しいですけどね。
ジャケットは、井上鑑さんらしくとってもARTしています。そういえば、LIVEのタイトルも
「Acoustic Art」でしたね。

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